GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- 第13話「そしてピノッキオは人間に」

本人が構成をやっているだけあって、原作よりもかなりわかりやすい構成になっていた。
第5巻までのピノッキオと公社の対決構図が今期の内容だったけれども、この見せ方ならばピノッキオたちが生き残る展開もありだったのかなと。
公社は公社の事情があり、マフィアにはマフィアの事情があり、それを相互に描いた上でクロスさせるということは、
どちらにも正義や大義を掲げていて、両者ともに善悪ではくくれないことを見せつつも、ほぼ無傷な公社側に対して壊滅したマフィア側。
単純に戦力差の話ではあるが、しかし今期の作品は戦力差を別に語りたかったわけはないだろう。
フランカ、フランコピノッキオ、クリスティアーノ、彼らを描くことで公社の視点のみだった物語に幅が広がったわけだが、
役目終了と同時にポイというのは、使い捨てのようで悲しい。
それはそれとして、音楽と構成が良かったのはわかったが、そうなると惜しむらくは作画・動画全編に渡るクオリティの問題。
第1期という珠玉のデキがあるが故に、今回の質の低下は非常に残念と言わざるを得ない。
やはり作画は誰が見てもいい悪いがわかるものなので、これだけで間口を狭めてしまうのはもったいない。
第3期は果たしてあるんだろうか・・・。