JINKI -真説- コンプリート・エディション 第1巻 綱島志朗 アスキー・メディアワークス

過去に発行された「ジンキ」のカラー絵も含めた完全版。
第1巻の収録内容はカラー絵がそのまま再現されたこと以外は旧版と同じ。
しかし、旧版が全4巻だったのに対し全5巻の予定なので、「ジンキ・エクステンド」で触れられた「ジンキ」の時代にも突っ込んで収録・再編される模様。
第1巻の醍醐味は、かつてメカにはそこそこ自信がありながら、キャラ描写を苦手としていた綱島氏が、第1話から第4話の間にみるみる実力をつけていく過程である。
当時、本作が連載されていた雑誌は3ヶ月1度の季刊であり、1話間のスパンが長かったため、その間に相当の努力をしたということが見てとれる。
メカとキャラとの両方が描けるようになった結果が、
キャラを重要視しキャラクター戦略を取るメディアワークス(現アスキー・メディアワークス)への移籍実現というわけだ。
いつまでも作品の続きを描かない作家は愛想をつかされても仕方ないが、掲載誌を変えてでも先をつなごうというのであれば、その結末は見届けねばなるまい。