ゼロの使い魔 第14巻 ヤマグチノボル イラスト:兎塚エイジ MF文庫J

才人の幸福を考え、願った末に出したルイズの結論は、ロマリア教皇の力で才人を元の世界に返すこと。
ルイズはガリアとの戦争の際に協力することを条件に、才人を元の世界に送り返すことを懇願する。
サイトを失った辛さに耐えかねたルイズは、ティファニアに才人の記憶を消すように懇願する。
戸惑いながらも才人の記憶を消したティファニアだが、ルイズが言いようのない空白感にさいなまれるのをみて、自らの行為の愚かさを痛切するのだった。
一方、元の世界に帰されたはずの才人は、地球ではない世界で目覚める。
そこは、全ての伝説の始まりとなった6,000年前のハルケギニアの世界だった。
「地球ナメんな。ファンタジー」のセリフが今回の一番いい所を持っていったなと思う。
この一言がなければ、今回はこのシリーズの中でも低い評価で終わりそうだったのだが、最後の最後でとても熱い展開を用意してくれた。