機動戦士ガンダム00 2nd season 第4話「戦う理由」

冒頭がアレルヤとソーマ(マリー)の出会いのエピソード。
アレルヤの名前を与えたそのときが、アレルヤにとっては生きていることへの感謝の洗礼を受けた瞬間だったと述懐。
冒頭から洗礼のシーンまでセピア調だったのが、洗礼後にフルカラーへと場面が変わっていく表現が実にうまい。王道ではあるんだけど好きな表現。
全体としては、マリナをアザディスタンに送り届ける流れの中、アロウズ待ち伏せを受けるソレスタルビーイング
そしてそこに介入するカタロンという図式。
カタロンを介入させる作品的な意図としては、カタロンに参画していたシーリンとマリナを再会させるというものがあるが、
その点をマリナはどう感じて、どのように行動するのかが見どころであろう。
1stシーズンのラストで描かれた、サイレンスのマリナとシーリンの決別が、今回は音声つきで描かれたが、
それによるとシーリンは当時のマリナのアザディスタンでは、連邦政府に加入したとしても母国に未来はないと知り、その結果、選んだ道がカタロンだったとのこと。
刹那と再会したマリナが、たびたび刹那に武器(戦い)を放棄するように呼び掛けていることから、
現在のシーリンのスタンスをマリナが受け入れられるはずもなく、となるとマリナがどういうスタンスを打ち出すのかが見えてくる。
そのスタンスが、おそらくはアロウズ連邦政府)、ソレスタルビーイング(カタロン)の二つのスタンスに対する第三のスタンスとなり、
物語が展開していく・・・というのが、いわゆるガンダム的な王道だが、はたしてどうか?
アレルヤは、囚われの4年間を贖罪の期間だったと述懐するが、ソーマ(マリー)を見つけたことで、マリーを取り戻すことが今回の彼の戦う理由になるという。
しかし、明らかな成長を遂げた刹那、ティエリアに対して、アレルヤは自身も「機体が悪いんじゃない!ボクが・・・」と自らの力の足りなさを自覚している。
いまだジョーカーであるロックオンと、力と相棒を失ったアレルヤ
今後のソレスタルビーイングの命運は、この2人の成長要素にかかってくると思われる。