定年を迎えたあと60歳から生きるために必要な金額

昨日紹介した書物に、自分が60歳以降を生きるために、具体的にいくら必要なのかを明らかにせよ、貯めて増やすのはそれからだとあったので軽く計算。
まずはこれまで通り、定年退職まで年金を満額納付した場合に、いくらほど入手できるのかを把握する必要がある。
これは社会保険庁のサイトで納付期間や平均給与額を入力することで自動的に算出してくれるので、そちらを利用。
将来、年金制度の変遷によってここで算出された金額が減額される可能性は大いにあるが、とりあえず現時点での参考金額は14万円。
では、退職後に一切の収入がなくなったとして、一月あたりいくら必要かを理解する必要がある。
仮に、東京近郊で一人で生活しているとするならば、一月あたり30万円あればそれなりの老後生活を確保できるだろう。
ということは、一月あたり30万-14万=16万円を個人で用意できればいいということになる。
次に60歳から90歳までの30年間生きるとしよう。ならば30年間=360カ月なので、16万×360月=5760万円を個人資産として用意しておけばいいということになる。
厳密には、60歳〜65歳までの5年間は年金受取までの空白期間が存在するので、その期間の14万円×60カ月=840万円が上乗せされることになる。
合計6600万円となり、1億円まで貯めなくともよさそうだということになる。
30歳から定年退職する60歳までの30年間に6600万円という資産を形成するには、1年あたり220万円ずつ貯蓄していく必要がある。
これを一月あたりに換算すると18万円強を貯蓄することとなり、この時点で計算は破綻する。
つまり定期預金などの貯蓄のみでは、目標金額には届かないことが明白となる。
そこで、昨日の著書でも出てきた投資によって資産を運用し、1年ごとに利回りとしてある程度増やしていくという方法が必要となってくる。
投資のよいところは、増えた金額をさらに投資に回す複利方式を採択すれば、その増え方が正比例的ではなく二次関数的に増加していくという点にある。
あとは、年利として何%ならば、自分が退職するときまでに目標金額まで到達するかを計算すればいい。
とりあえず、今回はここまで。