機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 第9巻 Ark Performance 角川書店

ゴップ議長の手駒ヴァースキー隊と、オクスナー・クリフの手駒、ジャコビアス・ノード率いる民間軍事会社テミスの戦闘は激しさを増す。
ザンジバル級「サングレ・アスル」の打ち上げを強行するテミスであったが、ついにその発射ポイントをヴァースキー隊に発見されてしまう。
両者の戦闘の間隙を突くかのごとき、リミア・グリンウッドとユーマ・ライトニングもシャトル発射ポイントへと急ぐ。
三者の思惑が絡み合うなか、真紅のゲルググを駆るレッド・ウェイラインと赤きヘビー・ガンダムを駆るイングリッド・0もまた、惹かれ合うかのごとく戦場で激突するのであった。
ジル・ブロッケン・フーパーが持ち出した艦が、「機動戦士ガンダムZZ」でブライト・ノアたちがカラバに譲渡した、宇宙への帰還不能アーガマであったり、キマイラ隊へ合流したアナハイムからの技師がミリィ・チルダーであったりと、ZZ関連の小ネタが熱い。
また、リミアが使用していたロックの解除装置は「ギレン暗殺計画」から連なるエピソードであり、Ark Performance作品のファンには憎い演出が続く。