機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-11「選びし道」

個人的な話になるが、それでも重要な事実が発覚。ラスティ・マッケンジーの英字表記が初公開。Rusty Mackenzieとなる模様。ニコル・アマルフィミゲル・アイマンについては従来のものと変わらないものであることを確認。映像として出てくることは稀少でありながら、サンライズの「映像のみが公式」の法則と照らし合わせると揺るぎのない「公式設定」として組み込むことが可能になるために非常に重要な資料。これで、以後発売されたもしくは発表された資料において彼らの英字表記が異なっていた場合、「公式設定」に準拠していない、ということになる。
さて一部話題になっていた「ロゴス」とは、ブルーコスモスを始めとした好戦派の組織名か構成員を表すようだ。ムルタ・アズラエルの死によって、ブルーコスモスそのものもやはり弱体化したようで、こうした他の好戦派と手を組む必要があるということだろう。
イザーク・ジュールディアッカ・エルスマンアスラン・ザラ揃い踏み。しかし気になるのはイザーク・ジュールのセリフ「ギルバート・デュランダル議長がいなければ、オレたちは死んでいた。」というもの。三隻同盟として離反したディアッカはともかく、イザークザフトの英雄ではなかったのか?パトリック・ザラ派のナンバー2、エザリア・ジュールの息子であり、なおかつザラ派のトップエースとしての裁きを受ける、軍事法廷に立つ必要があったということか?
「積極的自衛権の行使」とは現実世界の大国に対する揶揄であろう。「機動戦士ガンダムSEED」があまりアメリカで受けなかったというのは、「機動戦士ガンダムSEED」がイラク戦争を始めとしたアメリカ批判の要素を含んでいたから、という点もあるのかもしれない。ジブラルタル、カーペンタリアといった前大戦(もう正式に開戦したから前大戦と言って良いだろう)は依然としてプラント、ザフト寄りの立場。カーペンタリアは非プラント理事国である大洋州連合(オーストラリア)によって提供された軍事施設であり、前大戦時にザフト大洋州連合の軍事施設を制圧したというわけではない。「プラント理事国」というのは、旧植民地時代の宗主国にあたり、大西洋連邦ユーラシア連邦等はプラントから様々な形で搾取を繰り返していたわけである。大洋州連合はその輪から外れていたために、地球連合には加担せず、プラント、ザフト側についたということになる。
アンドリュー・バルトフェルドマリュー・ラミアスはそれぞれアイシャ、ムウ・ラ・フラガといった愛しい人を失った者同士である。それゆえに気が合うのか、慰め合う関係なのかオーブ連合首長国において生活を共にしている。同じ目的を持って戦った同志という関係の方が強いのかもしれない。ミネルバへ匿名回線を通じて貴重な情報を提供しているあたりを見ると、このまま隠居で終わるということもないだろう。フリーダムガンダムの修復等を考えると、かなりの規模の施設が彼らの邸宅の中には隠されているのかもしれない。キラ・ヤマトラクス・クラインがその場にいるのは、マルキオ導師の島を追われたとは言え、次なる戦いに備えてのこととも取れる。そのキラ・ヤマト、「SEEDを持つ者」から一転、かつてのニュータイプのように人の意思を読み取る存在に。コーディネイターにして「SEEDを持つ者」にしてニュータイプだったら、まさしく完璧戦闘マシンになってしまうんじゃなかろうか。反面、精神的な脆さを併せ持つことになりそうだ。
孤立するカガリ・ユラ・アスハ。彼女はウズミ・ナラ・アスハの娘、アスハ家の名前のために代表を任されているということが露骨に示されるようになってきた。彼女が担ぎ上げられたのは、代表の婿となった方がやりやすいというセイラン家の意図があるからだろう。