ゲゲゲの鬼太郎(第5期) 第84話「野寺坊!夜の闇に響く鐘」

人間の都合による自然破壊と、それを戒める妖怪側との対立を描くオーソドックスな形。
今回は妖怪側が積極的に事前交渉を行っているものの、人間側が頑なにそれを拒んだために、妖怪側が実力行使に出たという構図。
人間側が悪いのは鬼太郎も認めつつも、妖怪側の横暴さを指摘していたので、両成敗といった形。
ただ、交渉とはいえ妥協・譲歩がなければ交渉が成立しないのは当然で、そのあたりが人間と妖怪の違いとしても取れるのかなと思った。
今回の交渉は、むしろ一方的な事前通告に等しく、「開発やめないと子供さらうよ?」というのは、交渉というより紳士的な恫喝とも取れる。
まぁ、人間側も代替案を提示しなかったので、今回は交渉のテーブルにつかなかったことが、妥協点を見いだせなかった最大の理由なのかも。