機動戦士ガンダム00 2nd season 第8話「無垢なる歪み」

機動戦士ガンダム00」のおもしろさは、どちらかというと静かなおもしろさというか、適切な表現ではないような気もするが、地味におもしろい。
いわゆるスーパーロボット系の作品のような派手さはないので、絵的に訴求するおもしろさとか熱さといった面は多くないんだけど、
見る人がしっかり見れば、実はおもしろいという要素が多いように思える。
それは第1期のときの政治面を描いていたときからも変わらないことなんだが、やはりアメリカドラマ的な作りだとそうなるのかなと思ったり。
ただ、そうなると「見る人が」「しっかり見る」という客層を自動的に狭めることになるので、コアなファンを集めるけれども、裾野を広げるのは限界があるという形になるので、
これまでのガンダム作品でいう「∀ガンダム」をはじめとする「後の歴史家に傑作だった」と評価されるタイプの作品になるような気がする。
リジェネ・レジェッタが語るところによるイノベーターは、「ファースト・ニュータイプ」のオマージュなんだろうなと思った。
イノベーターそのものは「機動戦士ガンダム」におけるジオン・ズム・ダイクンの言うところの「ニュータイプ」にあたるだろうし、
リボンズは「機動新世紀ガンダムX」における「最初のニュータイプ」な存在なんだろう。
最初のニュータイプだとわかりやすくするために、リボンズの声を蒼月昇古谷徹)があてているという構図。
もっとも、「機動戦士ガンダム」における最初のニュータイプアムロだとは必ずしも言えないので、
最初のニュータイプとして古谷徹を持ってきたのは、むしろ「機動新世紀ガンダムX」の「最初のニュータイプ」を古谷徹にしたかったけれども、
そうはならなかったところが、今になって実現したという構図と見えるが。
パトリック・コーラサワーがここへ来ていきなりの登場。
新型機とともに名前が挙がったので、まさか新型機のパイロットかと思いきや、まぁ普通に考えればアヘッドですよねー。
二人ほど新登場したイノベーターのうち、名前がわかったのはヒリング・ケア
まぁ、"healing"と"care"ということで、「回復」役なんかなぁとは思うけれども。
ここへ来てR系の単語を外してくるとは、球筋を読んでいたら、とんでもないコースにズバッと決められた感じ。
ああ、ティエリアの女装は予想外だった。だまされた人の数→(1)